手づくり建具

建具もすべて手づくりです。屋久島では1000年以上生きた杉を屋久杉とよんで重宝しています。この建具には山で育った屋久杉と里で育った自杉をミックスしています。どれが屋久杉かわかりますか。木目がグニャグニャになっているのが屋久杉の板です。山で生きる杉の環境の厳しさがイマジンできます。

こちらのドアも真ん中の板は屋久杉を使用しています。スイッチもコンセントも手づくり一点ものです。

「素人でもこんな感じだったら家作れるんだなあ。」

「こんな感じでいいなら俺でもつくれそうだぜ!」

そんな思いになってもらえたらと宿をはじめました。究極の大人のプラモデル家づくりを皆んながしていけば、家賃のために働くという束縛から解放されてもっと自由になれるということを知ってほしいです。もちろん素人なのでよくみると失敗しているところがたくさんあります。その失敗もリトリートハウスでは大切なディスプレイで、「失敗してもいいんだ」というメッセージが込められています。ぜひアペルイの失敗からうまれた創造作品を体感しに遊びに来てください。笑

こちらの建具は、古い屋久島の家を解体した時にでてきたオールドもの。そういうと聞こえはいいですが、ごみ捨て場いきのものをいただいてきたものです。屋久杉が使用されています。サイズが合わなかったので、上部に木材を足して少し加工してます。時を重ねた屋久杉の建具がどんな風合いになるのか楽しんでもらえたらと、カンナで磨きはかけず、いただいてきたそのままの状態で据えてます。

「網戸があると風通しが悪くなる」

地元の大工さんにこの言葉をきいて、網戸なし派を貫いてきましたが、ついに網戸を入れました。

網戸がないと夏の涼しい風が大量に家のなかを通過してくれます。網戸は風を通すものだと思い込んでましたが、網戸は風の勢いを妨げていると今は実感しています。 本物の風通しのいい家を追求していくと網戸は邪魔になるときがあります。網戸なしの家の半アウトドア感が僕はとても好きです。虫はたくさん入って来ますが、悪さをすることなくまた外に出ていってしまいます。夏になるとクワガタやカブトムシがやってきてくれます。いや〜平野集落は楽園だあ。

網戸で出口をふさがれた虫たちは、暇つぶしに人の血を吸ったり噛んだりしてる! そんな偏見さえ生まれてしまうほど網戸なし生活は最幸です。笑

しかーし、その考えは都会の人にはとても通用しないという結論がくだされてリトリートハウスの個室にはすべて網戸を入れました。

母屋は引き続き網戸なしなので、半野外空間は居間でお楽しみください!