寝具 Bedding

屋久島は海、山、川の3拍子を兼ね備えた自然遊びをとことんできる秘境のような島。そんな屋久島にきたら、めいいっぱい遊びたいのが忙しすぎる現代の大人の心情ですが、前日の疲れを残したままでは、全快で遊ぶことはできません。

遊びと同じぐらい「安眠」はとても大切。そんな思いから、寝具にもこだわっています。

大正6年創業の「株式会社森製綿所」さんの布団を使用しています。

市販で売られている布団はほとんどがウレタンや化学繊維などを使っており再利用はできず使い捨てのものが多く、近年ではお布団は粗大ゴミに出されるトップになっているそうです。

そんな時代に、森製綿所さんは一貫して植物が原料の「もめん綿(わた)」を使用。その素材感や温もりを感じることのできる本物の寝具を提供しています。

ポリエステルわたに比べて、木綿わたの最大の長所は「吸湿性が良い」ということです。ヒトは一晩に200~600ccの汗をかくと言われています。しっかり汗を吸ってくれる木綿わたの布団はとても快適です。吸った湿気は、天日干しをすれば解消。ふっくらした寝心地が戻ってきます。このふっくら感が本当たまりません。

木綿わたの布団を調べてみると、結構面白いです。

綿花が本格的に栽培されはじめた江戸時代、木綿は貴重品で、布団一組で家が一軒建ったといわれています。婚礼布団という風習が日本にはあります。その家のおばあちゃんやお母さんが、嫁いだ先で大切な孫や娘が困らない様にしっかりした布団一式が渡されていたそうです。家が一軒建つぐらいなので、ひと財産をかけてでも持たせたいものだったのでしょう。昔は、お客さんが泊まりに来た時にきちんと布団を用意する事は、その家の「女の甲斐性」って言われていたそうです。

また、木綿わたは、定期的に「打直し」をすることで、長く使われてきた歴史があります。ものを大切にする文化を感じます。森製綿所さんでは修理はもちろんのこと、綿を再利用し、古くなったお布団を座布団にしたり、敷布団を掛布団などに作り変えるリサイクルもしてくれます。

そんなことを知って、日本人の眠り対するこだわりを大切にしたいなあと思うようになりました。

長年、布団職人によって受け継がれた伝統の技によって生まれた和布団を是非、味わってくみてださい。

シーツはコットン100%。綿なのでシワが入りやすいですが、肌触りは最幸です。アイロンがけをして見栄えを良くしたいところですが、エネルギーの無駄遣いなので、無限に降り注ぐお日さんの光で天日干ししたそのままの状態でカバーしています。