こだわり

大自然を遊び倒せる屋久島でガイド業を営んで10年。遊ぶだけじゃ心の奥底からの満足は得られない。お腹ペコペコになるまで遊んだ後の食事と、疲れた体をゆっくり癒す場がとても大切だと思うようになりました。

「身土不二」という言葉をご存知でしょうか。身(人間の身体)と土(環境)は切り離せない、という意味の仏教用語です。「その土地の旬の食材や伝統食が身体に良い」ということを大昔の人たちは感覚的に知っていたようです。

屋久島の自然で思いっきり遊び、身体も心も解放された後にいただく食事。アペルイは、屋久島の旬の食材と、伝統製法で作られた調味料を使い、屋久島の木々のエネルギー(薪)で丁寧に調理します。そして、屋久島の方が作ったお皿に盛り付けして、お客様に提供します。それは、質の高い癒しと、心が燃えるような元気を与えてくれるでしょう。

母屋は古来から日本で伝承されてきた「わたりあご構法」で建てられています。プレカットではなく手作業で全て刻んでいます。木材は全て屋久島の杉を使用しています。屋久島の木々に包まれるような部屋を是非体感してみてください。

内装は漆喰仕上げです。日本伝統の漆喰は1,400年以上の歴史があります。その歴史の中で日本の漆喰は進化を続け、安土桃山~江戸初期頃に消石灰、海藻糊、麻すさを入れる配合になったとされています。

部屋に使用している「城かべ漆喰」は、この時代より続く日本伝統の漆喰を忠実に継承する本物の材料であると発売から50年たった今も、多くの左官職人の方々から支持され、文化財から城郭を始め社寺仏閣、土蔵等多くの使用実績があるものです。漆喰には多くのメリットがあります。

  • 長い歴史で培われた日本の風土にあった湿度調節機能があります。
  • 昔ながらの自然素材を利用することでの化学物質を含まない高い安全性があります。
  • 消石灰の持つ強アルカリ性による高い殺菌、抗菌性があります。
  • 不燃材料で燃えても有毒ガスを発生させない防火性能があります。

廃材利用

製材所ででた切れ端を大量にいただいて、その中で利用な可能な板は外壁に。角材は内装の下地に。かなり助かりました。家に利用できなかった材は薪に。アペルイでは薪は料理、お風呂、塩づくり、暖房の燃料になります。